日本舞踊 宗家立花流ブログ 日本舞踊 宗家立花流のニュースブログです。
催事・活動に関する最新情報をお知らせいたします。

2012年01月27日

新年のご挨拶

新年明けましてお目出とうございます。
昨年春の東日本大震災、秋の台風と暗く悲しい一年でした。しかし、その災害を通して日本のこれからのあるべき道を探る事となりました。私は以前から“寶山をどり語り”“寶山和ぁ〜くショップ”などを通して日本の伝統の素晴らしさを紹介していますが、昨年の震災以来、にほんのこころ“伝統文化”を多くの方々にもっと身近に感じていただきたいと「和の学校」をはじめました。
“礼儀作法”〜礼儀について、“新年を寿ぐ”〜新年の行事について、“歌舞伎の立ち廻り(殺陣)”〜歌舞伎の黒御簾音楽に合わせての歌舞伎立ち廻りの実技、“楽しい日本のおどり”〜古典邦楽を超えていろいろなジャンルの音楽で踊ってみよう、“歌舞伎さまざま”〜歌舞伎のコスチュームの実演、演目の解説から観劇まで、“こども<和>のお稽古”〜日本の遊びや身体表現がやさしく強い子を作ります、“男の着物”〜男性ももっと着物を来て楽しもう、裃の着付体験も。こんなこと少しづつお話ししたりお見せしたりしています。
小中学校の芸術鑑賞教室「寶山和ぁ〜くショップ」と平行して今年も頑張ります。皆様の一年がご多幸でありますように祈念しております。
 平成二十四年壬辰歳 元旦        立花寶山

本年の予定は下記の通りです。皆様の御支援ご協力の程宜しく御願致します。改めてご案内させていただきますが、お気軽にお問い合わせ下さい。
お問合せ: 宗家立花流事務所 TEL:03-3667-5877 FAX:042-743-1824


      
今年の予定
2月4日(土) 江戸博物館ホール  人情おどり座サロン公演
2月11日(土) 浅草検番  宗家立花流「踊り初め」
3月9、10、11日 両国シアターX 唄浄瑠璃芝居「藤戸」
3月21日 新宿文化会館小ホール 日本舞踊協会新作公演「かぐや」
4月29日 湯島 講安寺 故立花民扇3回忌法要
5月5日 国立劇場小劇場 日本舞踊協会中央ブロック舞踊公演
8月26日 青森県平川市文化センター 斉藤千恵子プロデュース公演「津軽藩 北辺の武士」

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宗家出演の公演案内

人情おどり座アトリエ公演
「春のおどり in両国」
人情おどり座のアトリエ公演が下記の通り開催されます。今回は昨年11月俳優座での公演ハイライト、寶山のジュリエットをコミカルなタッチでご覧下さい。また、おどり座メンバーの本文古典舞踊も!寶山は歌舞伎狂言「助六由縁江戸桜」から河東節“助六”を踊ります。相撲の街両国、江戸博東京博物館で江戸の街を散策?いろいろな催し物も開催しています。合わせてご覧下さい。帰りは暖かぁ〜イちゃんこ鍋でもどうぞ!
お切符は当日直接受付でお買い求め下さい。

2012年2月4日(土)
午後1時30分開演(午後1時開場)
江戸東京博物館1F大ホール
入場料/全自由席2000円
出演/立花 寶山・旭 七彦・泉 裕紀 ・花柳 衛菊
賛助出演 大沢フラメンコ アカデミー

主催 人情おどり座
NPO法人まちおこし東京交流倶楽部






  

梅左事務所・シアターX提携公演
唄浄瑠璃狂言
「藤 戸」
 昨年の大震災に依り公演が中止となりました「藤戸」の公演が決まりましたので、再度ご案内させていただきます。
 この作品は能「藤戸」と平家物語を土台に唄浄瑠璃狂言として新たに書き下ろしたもので、長唄の杵屋佐之忠の作曲による生演奏で芝居が進行するという作品です。日本の古典を新しい切り口で復活させる舞台にご期待下さい。
 立花寶山の40年ぶりの芝居への復帰、どうぞ皆様お誘い合わせの上、劇場にお運び下さい。
唄浄瑠璃狂言
「藤 戸」
作・演出 堀川登志子
芸術監督 立花寶山

東京/両国 シアターX(カイ)
平成24年3月9日(金)午後7時
           10日(土)午後2時 午後7時
      11日(日)午後2時
入場料 当日券¥5.500 前売券¥5.000
出演
立花寶山
益城宏・遠藤かがり・志村史人
立花齋人・立花志十郎

お問合せ 宗家立花流事務所 TEL 042-743-1824
チケット申込はお名前、ご住所、お電話、
日時と枚数をご記入の上、FAXでお申し込み下さい。
FAX 042-812-3971

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2011年12月07日

和の学校が開講しました

皆様、いつも宗家立花流のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

さて、宗家立花流ではこの度、一般向けに「和の学校」を開講する運びとなりました。


日本の伝統文化に関して、3代目宗家立花寶山があらゆる分野の講座を開いて普段なかなか触れることのできない日本の伝統文化に興味を持っていただこう!というものになっております。


【入会随時受付中】
・たのしい日本の踊り
・歌舞伎の立ち廻り
・こども<和>のお稽古

【期間限定講座】
・2012.1〜3 歌舞伎さまざま
・開講日未定 男の着物〜浴衣から裃の着付け〜

【講座開講履歴】
2011.9〜11 礼儀作法
2011.12 新年を寿ぐ


<<お問い合わせ先>>
宗家立花流事務所 042-743-1824

詳しい内容は添付ファイルにてご確認ください。


A4和の学校チラシ.pdf
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2011年11月01日

「誰でもわかる歌舞伎展」が開催されました!

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「誰でもわかる歌舞伎展」
 毎月カルチャースクールや「寶山和ぁ〜くショップ」などで通っている青森も晩秋の気配となっていた。こうした活動を通して、つがる五所川原を拠点に多くの方々と親交を深めてきた。その成果を共に作ってくれたDANZ〜音“の会の佳き友人たちと「誰でもわかる歌舞伎展」を10月27日から3日間、つがる市稲垣町「稲穂いこいの里物産館」で開催した。


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 ここは藁葺き屋根の古民家を移築した建物で土間と、いろりと板敷きの部屋、入ってすぐの一角は、津軽塗師〜野崎宏平さんの仕事場となっている。
そして、DANZが地域文化振興のため町から委託管理を受けているもので、以前、私も「寶山和ぁ〜くショップ」開催しているが、「藁工芸〜藁の会」やポップスデュオ「サエラのコンサート」、「誰でもわかる源氏物語」を始め地方文化振興のためユニークな企画制作でボランティア活動を続けている。
 10月25日火曜日青森入り、弘前NHK文化センターの講座を終えて、夕方会場に向かった。「寒ム〜ィ!」この日今冬?一番の冷え込みで、館内にストーブをいくつもつけてなんとか暖をとりつつ準備にかかった。DANZのメンバーで事前に“歌舞伎の成り立ち”“歌舞伎十八番”のこと、歌舞伎の錦絵や写真、公演プログラムや台本、芸術鑑賞教室「寶山和ぁ〜くショップ」の子供たちとの写真などがところ狭しと飾られていた。後は私の私物で、楽屋を模しての鏡台前の化粧道具や、かつらに衣裳、隈取りの押し隈掛け軸、などの飾り付け。展観のレイアウトも古民家の色合いを失わないで、いい具合に整い、幕開けを待つまでになった。帰る頃にはみぞれまじりの冷たい晩となった。
 27日初日オープニングも陽の落ちてからの6時開場、都会とは違っていくらかの街灯はあっても会場を思わず通り過ぎそうな明度、ここにお客様が来るのか心配な様子であった。
しかし、その心配も余所に私の「歌舞伎おもしろ話」が始まる頃には、にわか舞台を囲んで4、50人の人で満席、歌舞伎の成り立ちから楽屋話、「勧進帳」や「藤娘」の実演に客席が沸いて大盛況、野中の一軒家のここだけは別世界となっていた。

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 これも3年前のサエラとのジョイント公演が縁となって津軽の人々と進行を得たお蔭とありがたく思った。津軽の地元紙〜東奥日報、陸奥新報、また、青森テレビや弘前文化センターの講座開催の関係でNHKテレビでのおしらせがあり、毎月のRAB青森放送の出演が衆知に協力してくれたことも特記し感謝したい。


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 さて、翌28日は前日の評判を聞いてまたも多くの人が押し寄せ、二日続きで見えて下さった方も多数おられた。この日は、歌舞伎の話と共に隈取りの化粧実演、裾引きの芸者の衣裳着付実演なども開催、この日の勧進帳は富樫の出から台詞の読み上げ、義経一行の花道の遣り取りも聴かせて、あらすじの解説。その後、「おもしろや〜」から終わりまで踊り、花道引っ込みの飛び六方を見せた。

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 多くの人たちが、初めて歌舞伎に触れたと喜んでくれた。今回の歌舞伎だけでなく多種多様な演劇舞踊、オペラ、コンサートなどの公演は何年かに1度はあっても、開催都市部まで足を運ばなければ何十年もそうした芸術文化に触れることのない地域が日本中に沢山あることを深く感じた。最終日は東京での「和の学校」講座と稽古日を控えて朝一便で帰京することとなったが、沢山のお客様が見えたことを聞いて開催できてよかったと思った。津軽の温かい心の人たちに支えられての活動、これからも続けて行きたいと思っている。有り難うございました。(10月31日、立花寶山)



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2011年09月02日

五所川原ハイカラ町「五六」おばちゃんお疲れ様

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8月30日
 このところいろいろ立て込んで暑い夏との戦いで、少し疲れ気味。少々呼吸を整えて、芸術の秋に備えたい。どこか真っ青に透きとおった南の島にでも行きたい!ウーン、せめて眼を閉じて思い浮かべるのが関の山。
 今月も青森通い、8月23日初日は弘前NHK文化センター教室、先月始まった新講座「歌舞伎おもしろ塾、和の表現」今月も新しい生徒さんが入って賑やかに終えて、生徒も一緒に一路五所川原へ。
 この日の晩は五所川原でいつも食事をしているお店が50年あまりしてきたのだがビルの取り壊しで今月閉店。お店のおばちゃんにいつも世話になっていたので慰労と送別を兼ねて狭いながらも懐かしいお店でパフォーマンス。芸術鑑賞教室でいつも手伝ってくれる“音”の会”のメンバー、音響の佐々木さん、弘前の生徒さん、りんご農家のおのえんさん夫婦、当日のお客さん、それに隣りの東奥日報支局の記者工藤さん、店は満席。「ハイカラ町」といって昔から町の人たちに親しまれた飲屋街、区画整理やらで、その灯火が消えていくのを惜しんで私の企画に入れ込んでくれて取材もあった。踊っている途中でおばちゃんが見えなくなってしまった。長い付き合いでもないのに自分のためにこんなにしてくれてと感極まって涙を流していたのを店の蔭にいって拭っていたそうで、そこまで喜んでくれてやって良かったと嬉しい時間でした。踊り終わってからも時の経つのも忘れてみんなで酒を?酌み交わしワイワイガヤガヤ津軽の人たちみんなイイ人。津軽大好き! こういうの津軽では「モツケ」と言うんだそうです。2日後に出た新聞の三面記事にでかでかと! トップ記事扱い驚きました。

 さて、3日目は前日挨拶にいった太宰治のふるさと金木の喜良市小学校で芸術鑑賞教室「寶山和ぁ〜くショップ」。東北地方は夏休みが短くもう学校が始まっていました。これまで、つがる市稲垣西小学校を皮切りに、乳幼児園、小学校、高校と行脚の「寶山和ぁ〜くショップ」は今回で八校を数えることとなりました。その度ごとに伝統芸能の紹介で子供たちとの交流を持っていますが、今回も歌舞伎の化粧では「隈取り」の化粧の進行の中で大笑いをしたり驚いたり、「勧進帳」の一部分や女形の「藤娘」の踊りを真剣な眼差しで見ている姿に、今日もここに来て良かったと思いました。感想文が送られてくる日を心待ちにしています。この鑑賞教室を続けていく力を得る事になるのです。ありがとうございました!喜良市小学校の先生生徒の皆さん!

 その足で午後はRAB青森放送、ここで先程の新聞記事を見せられてびっくり!今日はその話から始まった。それと最近いった小田原の「外郎屋さん」のはなし。「外郎」は、中国が唐と言った頃、日本に来た帰化人の家で、唐の国の役職名を苗字にした話。歌舞伎十八番の「外郎売」は二代目市川団十郎が声が出なくなって困っていたところ「外郎」の「透沈香」という薬を飲んで治り、そこで早口言葉でも有名な「外郎売」の狂言が出来た話。お菓子の「ういろう」は、ここの家で接客に出していた自家製のお菓子だったものが明治になって売りに出され、全国に普及した話。お菓子の方が有名で、薬の方は忘れられているようですが、万能薬の気付薬、これからはお菓子と一緒にお買い求め下さい!「外郎売」に転職しようかな!?

posted by 宗家立花流 at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 立花寶山

7月30日に浴衣ざらいがありました

7月30日 宗家立花流「浴衣ざらい」
 今日は宗家立花流の恒例「浴衣ざらい」今年は新柄の流儀お揃いの浴衣は見送ったので、皆思い思いの流儀の浴衣姿。だいぶ前のお揃い浴衣もあって懐かしくコレも賑やかでとても楽しい景色になった。
ところはもんじゃ焼きで有名な月島の社会教育会館ホール。午後1時半から5時まで。今日は番組も出揃って14番、分家鶴扇の芸者で長唄「巽八景」で明けて、モスクワから春に帰ってきた琴奈チャンの清楚な長唄「蓬莱」、子供歌舞伎で指導に頑張っている志十郎君の常磐津「廓八景」、忙しくて1回の稽古、家で必死に稽古をしてきた様子でまずまずの出来、かわいい奥さんも裏の手伝いをしてくれた。ありがとう! 車瑞さんは長唄「あやめ浴衣」をさらりと、四代目の齋人は長唄「若衆槍踊り」と「秋の色種」で立役と女形の勉強を見せ、いつも大物ばかりの車洲さんは稽古曲長唄「岸の柳」をしっかり、分家歌扇は長唄「滝の猩々」仕上がり上々。
 ここで毎月1回の講座「歌舞伎の立ち廻り」に参加の生徒さん方でその成果を見せた。はじめは刀で「ドンタッポ」を岡本香代子さんと好扇、鶴田紘子さんと絵川政之、鶴田千寿子さんと齋人が組んで見せた。そのあとは、齋人と志十郎が捕り手、芯が絵川さん。本吊りのコーンと鐘の音が入ると「木の葉の合方」で歌舞伎の雰囲気! からみのある立ち廻りイイ感じ! トリは素扇、恭扇、車洲に宗家も入って、勧進帳の合方で長刀を振り回して大汗かいていました。
 そのあと、筆頭名取の素扇は小唄で四季を綴った「四季短歌」変化のある役を見せて楽しい一番。古参好扇の吾妻八景に二代目の俤、今日の大一番長唄「西行」を絵川さんの西行、恭扇の遊女実は普賢菩薩で魅せました。最後は宗家の長唄「藤娘」、稽古では抜いている「鏡山」も入れて別振りバージョンで、入れ事に「潮来出島」も4番までのフルバージョン。大喜利はサエラの「ホーハイ節」をお客様も交えて踊りました。時間ギリギリで着替えもそこそこに夕食会のイタリアン「周」で楽しくお食事と歓談、夏の一日お稽古の締めくくり、気分爽快で皆解散しました。お疲れさま!

posted by 宗家立花流 at 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2011年07月24日

暑中お見舞い申し上げます

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7月16日(土) 舞踊協会新作公演「かぐや

 暑中お見舞い申し上げます。
 ただ今、表題の舞踊公演に出演中!昨日初日で明後日18日までの昼夜2回、合計8回の公演。
 私はかぐや姫に求婚する“紅の公達”の役です。オペラ「トゥーランドット」では、トゥーランドット姫から求婚者は3っのなぞをとかなければならないのですが、かぐやの3人の求婚者たちはそれぞれかぐやの望むものを持っていかねばならないのですが悉く失敗に終わります。どうも女性の性癖として世の男性を困らせて自分への愛を確かめようとするところがあるようです。マア男という動物は女性が喜ぶ顔が見たいのでせっせと働きに出るわけです。至極健気な動物なのでしょう。
 さて、ご覧いただいている写真は公演中の楽屋事務所でチケットを受付に預けるのに宛先の封筒書きをしているところ、制作スタッフに大受けとなってカシャッ!“眼鏡をかけた公達” 写メを撮られてしまいました。
本人は何の気なしでしていたのですが、思いもよらず大恥?をカクことになってしまいました。あと2回、舞台で恥をかかないように一所懸命汗をカイてがんばります。何卒ご支援の程宜しくお願い申し上げまする!!
                     
紅の公達役  立 花 寶 山


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2011年06月09日

町田邦舞連盟主催で狂言ワークショップがありました。

6月8日(水) 「狂言を知る」
 今日は、町田市邦舞連盟(会長立花寶山)主催の研修会「狂言を知る」が開催されました。
会場は狂言大蔵流の山本東次郎家所有の杉並能楽堂、講師は山本則俊先生でした。
 この杉並能楽堂は江戸城にあった能楽堂を模して明治四十三年(1910)十月、文京区本郷弓町に建てられました。その後、故あって昭和四年(1929)この杉並の和田へ移築をされたものだそうです。
 この能楽堂の特徴は、切戸口(舞台の向かって右手奥にある、地謡や後見の出入りする戸口)が非常に小さくなっていることで、これは将軍や身分の高い方々の前へ出て演ずるとき、能狂言の役者たちが頭を低く、深々と下げて出るためだそうです。それから、鏡板(舞台正面奥)の老松の絵も、江戸城で使われた下絵をもとに、正木白羊という方がそのまま写し描いたものと云うことです。緑青で描かれた松の葉の色は古色蒼然とした中に天気を受けた明るさを見せ、力感のある幹が左上に上がりそこから右上方へと大きく枝振りを見せる松葉目、扇にそのまま写したい思いにかられました。鏡板の老松は「影向(ようごう)の松」とも言い、神の降り立つ松ということだそうで、神に捧げる芸能の成り立ちにあらためて舞台へ上がる心得「謙虚と畏敬の念」を感じました。
 山本家における稽古は一日四、五時間にも及ぶ大変なスパルタ教育で、変声期を迎えた時でも、出ない声を出しきり血反吐を吐くまでする厳しいものであるそうです。しかし、そうした稽古を終えた後、舞台で遊び興じる子供たちを叱ると云うことはなかったそうで、舞台で遊んでいるうちにいつか、舞台の寸法、舞台の大きさ、舞台の癖、そうしたものが身に付いていくからだそうです。舞台は女人禁制の神域、母親に叱られると舞台に逃げ込んだことがあると笑いながら昔語りをして下さいました。
 能舞台は三間四方、舞台と橋懸かりで構成されています。舞台は、向かって左手前が目付柱、対角線の右奥が笛柱、右手前がワキ柱、対角線橋懸かりのある左奥がシテ柱となっており、舞台全体は客席の方にわずかに傾斜しているとのことです。舞台左方奥に位置する橋懸かりは舞台より鏡の間に向かってあります。能舞台というものは、無限に広がる空間を四つの太い柱で押さえ付けてあるわけです。一歩運ぶという動作が物理的な一歩ではなくて、遠いはるかな旅を象徴することでもあります。そういう成り立ちですから、舞台で運ぶ一歩一歩が非常に重要な意味を持っており、其のため、稽古の初歩は歩数を決めて前へ進み、また元の位置に下がる。次は右方へ、そして左方へと足の運びに終始し、決まった歩数で運ぶことで舞台平面の広さを体得していくのだそうです。 
 当日拝見していた一同も能舞台に上がらせていただき立ち座り、足の運びなど懇切丁寧に御指導を頂きました。普段使用している所作舞台とは違った舞台の板の重みを感じ、能狂言の世界を垣間みることが出来ました。
 その後は「靭猿」「福の神」「武悪」「佐渡狐」で使用する“面”を拝見。国立博物館でもお目にかかれない稀代の名品の数々を間近で拝見、その作品から出る至高の芸術の力と拮抗する演者の修行精進は言葉で尽くせぬ厳しさを伴うとともに、崇高なものに昇華されなければならないのだと感じ入りました。五百年を越えていまも舞台の一端を担う“面”が日本の伝統芸術の凄まじいまでの生き様を伝えていました。いいもの拝見すると言葉を失う!そんな心地よいひと時が過ぎました。
 ひと休みしての後半、山本則俊先生のセミナーはまだまだ続きます。
 休憩後、女役装束の着付、立花齋人がモデル。足袋は薄い卵色の糸目、普段歌舞伎の狂言舞踊で付ける茶色の糸目足袋は、歌舞伎の大舞台ではっきり見えるようにしたものと思われました。胴着は綿入りの広衿を内に折り返して合わせて着ました。小袖は襟元を先に打合せ腰紐をひと廻しして押さえておき、その後裾を上げて胸から腹のあたりに端折り上げます。ようするに普通の着物と順序が反対。下前は中折りして足捌きを良くし、上前は裾が大きく右にはね後ろから見ると長いタイトスカートのように着ています。帯は細帯を腰に近い腹部に二重巻き、中央に向かって左方に外した前のところでひと結び、ハコに折り返し手先を帯のしたに通して巻き付け上下を見せ横長の十文字様に前帯で結びました。そして最後にびだん鬘、いわゆる日本舞踊での「まかしょ」の願人坊主の晒布でのかぶり物、また狂言物の巫女の形、両側耳のように畳み込んで挟んだ長い布は帯に挟み込んで出来上がり。いい形に仕上がり女性を象徴的に見せていました。
 皆さんからの質問を受けて、最後は小舞を拝見、先生の鍛えた声と声量、それにきびきびとした清々しい動きに観客席は深い感銘を受けて散会しました。お手伝いいただいたご子息とお弟子さんにも心より感謝します。肩の張らない先生のお話を楽しみながらの今日の研修会「狂言を知る」本当に御指導有り難うございました。           町田市邦舞連盟 会長 立花寶山

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2011年05月30日

伝統文化教室の開講について

宗家立花流ではこの度大人向けと、子供向けに日本の伝統文化教室を開講することとなりました。

老若男女、日本の伝統文化に興味ある方が誰でも受講できるように内容も会費もリーズナブルになっております。
本当にお気軽な気持ちで足をお運びしていただいて全然OKですので、1度足をお運び下さい。

詳細は下記になります。

続きを読む
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2011年05月12日

お月浚いのご案内

毎月第一稽古日は稽古演目を決めておつき浚いを開催しております。忘れてしまった!久しぶりにちょっとお稽古してみたいという方のために気軽にお出かけになれるお稽古です。宗家立花流の会員ならお稽古場を問わず、名取一般を問わずお出かけいただけます。会員の親睦も図りましょう!是非お出かけ下さい。


詳細はこちら↓続きを読む
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